革

HOME > etc > 革について

Last updated 2021-03-31


  革について

Odoribaでは今回革について追求してきました。
3回にも及ぶ革のサンプルを試し、今回の革を革の生産地、兵庫県姫路市にあるタンナーさんにお願いして、1枚からのオーダーにも協力していただきました。
白、黒、茶、ヌメ色の植物タンニン鞣しによるヌメ革は、濡れても乾燥が早く、耐久性のある厚み、革らしさの味を楽しめる床面の処理を施しシザーケース仕様となっております。
タンニン鞣しとは、植物の渋成分であるタンニンを使って動物の状態の皮から革へと鞣す方法で、革が出来上がるまで1~2ヶ月という時間を必要とします。そのため革本来の味、自然への優しさ、使えば使うほど使う人になじむ事からが再評価されています。


天然素材である革の風合いを生かす仕上げがされているため、表面に不均一な模様が見られる事があります。これは革になる動物達に元々存在するしわや毛穴、血筋の後です。製品作りの際には極力安定した革表面を使う様努力をしておりますが、完全に避ける事はできません。しわや模様は本来の革の質感を生かしたタンニン鞣しの特徴であるとご理解ください。

タンニン鞣し革は日光にあたると色濃く変色してゆく特徴があります。また、お使い頂く事で艶も増していきます。

製品に水分がつきますと色落ち、輪染み、色移りに至る事があります。
ご使用にあたり濡れる事が予想される場合は、市販の防水スプレー等のご利用も効果的です。
長くご使用されることにより油分が失われてゆきます。必要に応じて市販の革保護用オイル等を塗って頂く事により、革の柔らかさを長く保ち、革の寿命を延ばす事ができます。
防水スプレーや市販の革ケア製品をご利用の場合は、あらかじめ目立たない部分でお試し頂き、変色などの革への悪影響が無いかご確認ください。

*製品の用途・機能性向上のため一部にクローム革や合成樹脂を使用している製品があります。個々の製品の詳しい材質についてはお気軽にお問い合わせください。

 【エイ革豆知識】
幸福の魚「ラッキーフィッシュ」として古くから重宝されていたエイ革は、中国では、泳ぐ宝石とも言われ、「天眼」つまり「神の目」と崇められてきたそうです。また、日本では正倉院にある「金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんかざりのからたち)」も柄の部分がエイ革の装飾が綺麗に残っています。日本でも1000年以上前から愛されている革です。

"サムライ"が戦うときに最後のよりどころとして握り締めていた革です。
日本人のDNAに刻み込まれている革かもしれませんね。

  入れやすくて落ちづらいシザーホルダー

  基本のお手入れ

使ううちに革が馴染み、色と艶が増してきます。普段のお手入れとしては乾拭き程度で充分ですが、使っていくうちに細かい傷やかさつきが気になったときには、革用のクリームで定期的にお手入れしていただく事で、よりきれいに保つ事が出来ます。
表面的な部分汚れ(黒ずみ)には、革用の消しゴムをお使い下さい。

  水シミがついたら

ヌメ革は他の革に比べて、水などが浸透しやすく、表面 的な加工をしていないこともあり、濡れたところがシミになることがあります。ただこのヌメ革は、水にはとっても強い革ですのでご安心下さい。ぬるま湯に浸したタオルやスポンジでシミを含む革の表面全体を優しく染み込ますような感じで拭いてあげてください。(全体に均一にシミを作ってしまう感覚です。)

後は中にしっかりと詰め物を入れ、形を整えてゆっくりと自然に陰干ししてください。半日から1日で乾きます。一度「お湯拭き」をしてあると、雨シミなどは付きにくくなります。その後、ご使用中に付いてしまったシミが乾いても消えていない場合は、慌てずに再度「お湯拭き」を行ってください。『シミが付いたら全体をお湯拭き』がポイントです。

シザーケース


アシスタントケース

お客様の声ブログへ

お客様からの声