運動前に行うストレッチは筋肉の緊張を緩和し、体を運動に適したコンディションにしてくれる。だが、実は運動時のパフォーマンスが低下させてしまう”よくないストレッチ”があることを知っているだろうか?Lifehackに掲載された記事”Wrong! Stretching Is NOT the Best Thing to Do before a Workout, Then What to Do Instead?”を、まずは簡単にご紹介しよう。
運動する人もしない人も必見だ。
”運動前のストレッチが良くない5つの理由”
1.ストレッチはウォーミングアップにはならない。
2.ストレッチは運動の準備になっていない。
3.運動前にストレッチだけすると、ケガの可能性が高くなる。
4.ストレッチはケガを予防しない。
5.ストレッチは体を睡眠状態に導いてしまう。
ストレッチと一口に言っても実は種類があり、代表的なストレッチは大きく2つに分かれる。”動的ストレッチ”と”静的ストレッチ”だ。簡単に言えば、前者は「筋肉を伸縮させる」もの、後者は「筋肉を引っ張ったままにする」ストレッチだ。ラジオ体操は動的ストレッチにあたる。
■静的ストレッチは運動の大敵!
筋肉をのばし一定時間固定する静的ストレッチこそ、冒頭で述べた”よくないストレッチ”だ。それは、「筋肉を必要以上に伸ばしきってしまう」からだ。固いバネでも伸ばしすぎれば、弾性が失われる。これと同様のことが、筋肉にも起こるのだ。The Science of Runningによると、たった15秒たらずでも静的に筋肉を伸ばすと、パワー・スタミナ・瞬発力など、あらゆる運動能力が低下する。
■静的ストレッチをする時はいつ?
運動前は動的ストレッチで体をウォームアップし、体を運動する状態に持っていく方法が効果的だ。逆に、激しい運動の後のクールダウンとしては、静的ストレッチは効果的だ。筋肉は疲労すると収縮する性質がある。これを静的ストレッチで伸ばすことで、血流がスムーズに循環し、疲労回復が早まる。
■運動前にオススメのウォーミングアップは?
こちらは、Lifehackの記事に掲載されていたもの。
1.5分から10分の有酸素運動(ランニングなど)
2.5分程度の動的ストレッチ
3.5分程度のイメージトレーニング
また、ケガを防ぐためには次のことが効果的だ。
1.ブドウ糖をとる。
2.自分の体にあった運動をする。
3.定期的に炭水化物とアミノ酸をとる。
スポーツ界には俗説が多いという意見も多いが、この静的ストレッチの有害性に関しては、科学的にも信憑性が高いと言われているようだ。運動に怪我はつきものではあるが、出来るだけ回避する為の知識としては良い参考になるかもしれない。