光を当てるだけで水素燃料を無限に生み出す人工光合成技術が開発される!!太陽光エネルギーの新しい使い方!!
2014-08-27 23:08:40
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オーストラリア国立大学の研究チームは、水に混ぜて太陽光に当てることで水分子を分解して水素を取り出すことができる技術を開発することに成功しました。この技術は、水素系燃料の効率的な供給の開発につながる可能性があります。また水素は二酸化炭素を排出しないため、自然環境への負荷がほとんどありません。
研究チームは、光にさらされたときに起こる光合成のカギであるタンパク質「フェリチン」を特定することに成功。この技術に使われる素材は、天然由来のため高価な金属などは不要です。そのため、発展途上国でも低コストで水素燃料を作り出すことができる可能性があります。
研究者のロン・ペース教授は「この研究がクリーンで安価な燃料とされる水素を製造するための新たな可能性を切り開いた」と語りました。またこの技術を応用すれば、大気中の二酸化炭素を除去することができる可能性もあるといいます。
人工光合成を用いた炭素を使わないこの技術は、エネルギー利用を無限に続けることができる持続可能なシステムです。なぜなら原料となる水と日光は溢れており、反応後には水だけが残るためです。
今回の技術のカギとなった「フェリチン」は、ほとんどの生物の体内にあるもので、通常は鉄分を貯蔵するタンパク質です。この「フェリチン」をマンガンや鉄の代替物として利用しました。
自然に優しくありふれたものだけで水素を作り出せるこの人工光合成技術。太陽光エネルギーを別の形で貯蔵できれば、使い方の幅も広がりそうです。
